血圧の仕組みと高血圧予防

高血圧の予防・改善は、血圧の仕組みを知る

高血圧の予防や改善のために、どのようにして、血圧が上がったり下がったりするのか、その仕組みを考えてみましょう。

 

心臓が動脈から血液を送り出すとき収縮し、その力で血液が大動脈に押し流され、末梢血管に流れていきます。この心臓による大動脈の血管壁へかかる圧力を血圧といいます。血圧には収縮期血圧と拡張期血圧があります。

 

心臓が強く収縮して血液を送り出すときの血圧を収縮期血圧といい、心臓がまた収縮する前の拡張して血管に対する圧力が弱くなったときの血圧を拡張期血圧といいます。

 

血圧は絶えず変動していますが、体を動かしたり、緊張すると高くなり、一方静かにしてリラックスしてくると下がってきます。ところが依然として下がらず、慢性的に血圧が高い状態になることがあり、これを高血圧といいます。



血圧と高血圧の関連では、心拍出量(心臓から送り出される血液の量)や末梢血管抵抗(末梢血管での血液の流れにくさ)、血液の粘着度(ドロドロっぽさ)や血管の弾力の程度が、高血圧になる要因としてあげられます。

 

 

特に、高血圧になるのはこの心拍出量や末梢血管抵抗が深く関連しているといわれており、心拍出量においては、塩分(ナトリウム)の過剰摂取により体内のミネラルバランスが崩れ、腎臓の、水分の再吸収により、体内の循環血液量が増えるため、血管壁にかかる圧力が増大するので、血圧が高くなり易いことや、ナトリウム自体が交感神経を高ぶらせ、益々高血圧に進行させ易くなります。

 

その他、血圧と高血圧の関連では、ストレス・緊張の高まりで心臓の心拍数が多くなり収縮力が強まることでも血圧は高くなります。

 

末梢血管抵抗に関しても、高血圧やコレステロールの過剰摂取等により動脈硬化が進行し、血管内腔が狭くなり、血液が流れにくくなることから、心臓が血圧を上げて体内にいきわたらせようとします。

 

 

そのため慢性的に血圧が高い状態になります。
以上のことから、高血圧の予防・改善にはこういった仕組みを理解して、そうならないようにするには如何したら良いか、まず問題意識を持つことが大切です。